隣りで眠っている彼の寝がえりで意識が戻る。あぁ、そうか。あのまま寝ちゃったんだ。
サーモンピンクのカーテンは一応閉じられてはいたが、すでにお日様は高く昇っているようで彼と一夜を過ごしたトレーラーハウスは明るかった。
床に散らばっている下着や洋服を取ろうとして身体を動かした私に向こうをむいたままの彼が「おはよう」と声をかけて来た。
「おはよう、起しちゃった?」
「いや、起きてた。」
そう言うと彼は枕の下をゴソゴソして小さな箱を取り出した。
え?昨日は結構激しかったのに、どこに隠していたんだろう。
まるで手品のようだわ。
「これ、受け取ってくれるよな。へっ、嫌とは言わせねぇぜ。」
「ジョー・・。」
遅い朝のベッドの中でのプロポーズ。
私は返事の代わりに彼の頬にそっとキスをした。
があわいこさんは、「朝のベッド」で登場人物が「キスをする」、「手品」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 #rendai
本来はツイッターの文字制限内で書くらしいけど、ついつい長くなってしまいました<(_ _)>

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