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があわいこの文字置場

ストレイカー司令官はカウチで眠る

10年の眠りから覚めた少女が宇宙人にその運命を翻弄されて悲惨な最期を迎えた日の午後、ストレイカーは重く沈んだ気持ちでシャドー本部へと戻って行った。

すると、ミス・イーランドに面会人がいることを伝えられた。
「東洋人の若い女の子ですよ。今日の朝10時に来るように言われたとかで、ずっとお待ちになっています。」
「ふむ、女性の雑誌記者の取材は、断ることに決めていたのだが…?」
ミス・イーランドは、タイプを打つ手を止めて、ストレイカーの顔をじっと見つめて言った。
「専務ではなく、司令官に面会です。でも、彼女は紛れもない民間人ですわよ。」

そこまで聞いたストレイカーは、はっと気がついた。

「ミス・イーランド、フォスターとフリーマンを呼んでくれたまえ。彼女を司令部へ案内する。」
そういうと、オフィスへと入っていった。

オフィスにはスカイブルーのミニワンピースに白いブーツ姿のスレンダーな女の子が額に入ったポスターを見ていた。

「待たせてしまったね。えっと、マ・リ・フ…ギ・ウヮ・ラ…?」とミス・イーランドに渡されたメモを見ながら、名前を読むストレイカーに微笑みながら振り向いた女性は、「マリ・ハギワラです。マギーと呼んでください。」と言って白くて小さな手をさしだした。
その手を握ったストレイカーにマギーはさらに続けた。
「はじめまして。お会いできて嬉しいです。コンピューターのリカバリーにまいりました。」と、きちんとした英語で挨拶をしたのだった。

そう、シャドーのコンピューターは少し前から不具合を起こすことが多くなってきていた。10年も使っていては古くなるわけだ。
その時々でシャドーのコンピューター技師たちによって何とかその場をしのいできたが、いよいよ飽和状態となってきたのだ。
これをなんとかしようと専門の知識を持った優秀な人材を探していたところ、彼女の名前がリストにあがってきたのだった。

まもなく、フォスターとフリーマンがオフィスに入ってきた。
「エド、ポールから聞いたぞ。あのお嬢さんは大変なことになってしまったらしいな。」
人間の命をもコントロールできる宇宙人の存在を一瞬ではあるが忘れていたストレイカーは、それには答えずに
「アレック、新しいコンピューター技師を紹介しよう、ミス・マギーだ。」

「はじめまして。マリ・ハギワラです。マギーと呼んでください。えーと…。」
「アレック・フリーマン大佐に、ポール・フォスター大佐。」
「で、新しいコンピューター技師は?この子の父親かい?」とアレックはわざとオーストラリアの訛りで訊ねた。
「いや、彼女がそうだ。」
「どう見たって高校生じゃないか?」
そういいながら二人はやや儀礼的にマギーと握手した。

「さてマギー、これから少し驚いてもらうよ。」
ストレイカーはそういうと入り口のドアを閉め、デスクの上のシガレットケースを開いた。
「おい、エド!」
「司令官、まさか?!…彼女を!?」

ストレイカーはあわてる2人の前にそのシガレットケースを近づけた。
『フリーマン大佐及びフォスター大佐の声と認めます』

すると突然マギーの足元ががくんとゆれた。いや、自分だけではない。なんとこの部屋全体が動き出したではないか?!
窓の外を見たマギーは自分の目を疑った。まるでエレベーターのように景色が上へ昇っていく。いやこの部屋にいる自分が部屋ごと地下へ降りていくのだ。

マギーは思わずストレイカーの腕にしがみついてしまった。
すぐに振り払われると思ったが意外にもストレイカーは彼女の手をそっと握っていた。
「さあ、仕事場に着いたよ、お嬢さん。」と開いた本部への入り口をその手で指し示したのだった。

本部の中でもマギーは隊員たちの好奇の目にさらされた。司令官はいつものクールな表情のままマギーを彼のオフィスへ案内した。そのあとをフォスターとフリーマンが続いた。
するとそこにはヘンダーソン長官とドクター・ジャクソンが待ち受けていた。

そして、司令官が改めてマギーを紹介すると長官はマユを大げさに上げ下げしながら、
「ところで中国人のお嬢ちゃん、英語はわかるのかね?」
と、皮肉たっぷりに最初の質問をした。

ずっと不安そうな顔をしていたマギーだったが、長官の言葉に
「ヘンダーソン長官の英語と同じくらいですわ。中国と日本の違いは聞き取れますから。」と切り返して見せた。

これは隣りで聞いていたドクター・ジャクソンに大いに受けたらしく、彼にしては珍しく声を出して笑った。
「一本取られましたな、長官。」
だが、ヘンダーソンは面白くない。
苦虫を噛み潰したような顔で
「ストレイカー!私は民間人、それもこんな子供をシャドーに入れるのは今でも反対だ!君が全ての責任を取ると断言したのでしぶしぶ賛成してやったのを忘れないでほしいものだ。」

ストレイカーも負けてはいなかった。
「長官。長官のヒアリングもどんなものでしょうかな?彼女は27歳。立派の大人の女性です。17歳じゃなくてね。」
さらに彼は続けた。
「この様子では、先日の定例会議での私の説明は耳に入っていなかったと見えますな。長官。もう一度言いますから、よく聞いてください。ポールとアレックにはまだ彼女の詳細を説明していなかったな。ちょうどいい機会だ。聞きたまえ。」

「ミス・マギー、27歳。独身。日本人。1980年度世界コンピューター技能コンテストにおいて最優秀賞受賞、つまり総合第一位を獲得した。まさにコン ピューターの申し子です。そこで、最近頻繁に不具合をおこすようになったシャドーのコンピューターをリフレッシュしてもらおうと招聘を決めました。」

「ふん、民間人の分際で。」
「エド、続けて。」ヘンダーソン長官が文句を言おうとしたのをフリーマン大佐がさえぎった。がぜん興味を持ったようだった。

だが、長官が
「もういいわい。コンピューターの素人には何を言われてもわからんからな。」
と言葉を吐き捨てるのを待っていたかのようにストレイカーは
「それでは具体例をお見せしましょう。」
といってヴィデオフォンのスイッチを押すと
「フォード大尉、アイーシャ、例のコンピューターを運んできてくれたまえ。」
と注文した。

まもなく同じ型のコンピューターが2台運ばれてきた。
「フォード大尉、彼女に工具を。」
マギーに工具を渡して戻ろうとしたフォード大尉をストレイカーが留めた。

「さて、この2つのコンピューターは1970年にシャドーに導入され、1978年までに2回ほどシャドーのコンピューター技師、カインド少尉によって修理 されている。今から、このコンピューターの性能、つまり仕事量を見てみることにする。何をさせればいいと思うかね?ポール?」

フォスターは首を横に振った。
「ドクター・ジャクソン?」
「えー、すなわち、たとえば、まったく同じデーターの分析を同時にさせればいいのではないかと。」
「うむ。さすがはジャクソン。で、具体的には?」
「………。」
「では、ミス・マギー。」
「あ、はい。円周率の計算はどうでしょう?」

「エンシュウリツとは??」
「あ、ごめんなさい。π(パイ)です。」
「よろしい。ではデータを入れてみよう。そして同時に答えさせる。いいかね。それでは、アレック。ポール。二人同時にこのボタンを押してくれたまえ。ワン、ツースリー!」

二台のコンピューターは同時に動き出し、3.14・・・と順調に数字を吐き出した。
ストレイカーは腕時計を顔の前にかざすと
「もうすぐ一分だ。もう一度このボタンを押して止めてくれたまえ。いいね。スリー、ツー、ワン。ストップ!」

二台のコンピューターがはじき出したデータテープはぴたりと同じ長さで、つまり同じ桁数をはじき出してとまった。」

「よろしい。では、マギー。右のコンピューターをヤッテくれないかね?」
そういうとストレイカーはマギーに「工具箱」を差し出した。
「は、はい。」
工具箱を受け取ろうとしたマギーに司令官は続けた。
「何分かかるかね?」
お互いに工具箱の端をもったまま綱引きのようになってしまった。
「7分。」
「6分でやってみたまえ。」
「は、はい。」
マギーは自らストップ・ウォッチのスイッチを押すと作業に取り掛かった。

最後の小さなネジをも丁寧にすばやくきちんと締め終わるとマギーは再びストップ・ウォッチを止めた。
時間を確認すると自分では時間を言わずにそれをストレイカーの目前に差し出した。
「5分57秒93。よろしい。」
ストレイカーはそのストップ・ウォッチを自分のポケットにしまうと
「ではもう一度、同時に計算させてみよう。」

結果は一目瞭然だった。
3倍、いや4倍近い桁数を『マギーのコンピューター』は弾き出したのだ。

「簡単に言えば、この速さでUFOを把捉できるようになるわけです。」
ストレイカーは大きな目をさらに大きくしてヘンダーソン長官を見た。

だが、口を開いたのはフリーマン大佐だった。
「これでシャドーのコンピューターはリフレッシュとバージョンアップを信じられない速さで行うことができるようになったわけだが、さて、エド。
彼女は民間人だ。なんの軍事的訓練も受けていない。もし、彼女が宇宙人のスパイに捕らえられて拷問を受けるようなことがあったら、シャドーは壊滅だぞ。」

フリーマンのオーストラリア訛りの言葉を聞いていた司令官だったが、それには答えずに、工具を工具箱に丁寧にしまっているマギーに声をかけた。

「今夜はどこに泊まるのかね?」
「チェリー・ホテルです。」
「やっぱり!」
ストレイカーより先にフリーマンがため息混じりに言った。
マギーが続けた。
「何日滞在するのかわからなかったので、ロンドンで一番安いホテルにしたのですが…。」

その言葉が終わるか終わらないうちに、ストレイカーはネジ回しを拾い上げると手の先でくるりと回し
「これから、マギーと私はチェリー・ホテルへ行ってくる。アレック、きみはどうするね?」
と、不敵な笑みを浮かべた。
「エド、もちろん行くとも。決まってるじゃないか。」
フリーマン大佐はこぶしで空中をヒットしながら
「久しぶりに腕がなるよ。ここ(本部)はポールに任せるとしよう。行こう、あの産業スパイ事件以来だな。」
と、いたずら小僧のような顔で笑った。

2台のガルウイングが夕暮れのロンドンを疾走して行った。

チェリーホテルの玄関には裸電球が1つ点いているだけだった。
ストレイカーに促されてマギーは一人でホテルに入っていった。

「おや、201号室のおじょうちゃん。おかえり。ディナーは3階のレストランへ行ってね。」

その言葉が終わるか終わらないうちにストレイカーがつかつかとフロントへ近づくと
「すまないね。このお嬢さんは私とディナーをとることになってね。今すぐチェックアウトをお願いするよ。」
そういって、201号室のカギをすばやく男の手から奪いとった。

「さあ、このお嬢さんの荷物をすべてここに持ってきたまえ。」
「へえ、ダンナ。これで全て…」
「全部といったろう?!」
ストレイカーが威圧的な声で言うと、フロントマンはピィーッっと口笛を吹いた。
すると奥から背の高い用心棒と思(おぼ)しき男が現れた。
と、同時にフリーマンもホテルに入ってくるが早いか用心棒に一撃を加えた。

決着はあっという間についた。

「バカなやつだ。おとなしく荷物を出せば今日の宿賃は払ってやろうと思っていたのに。」
あっけにとられているマギーにストレイカーは上着を整えながら尋ねた。
「これで君の荷物は全部かね?」
マギーが小さくうなずくと
「では、帰ろう。」
ストレイカーの言葉にフリーマンが反応した。
「どこへ帰るんだ?」
その問いには、シャドーカーの無線が答えた。
『UFOが接近中。ムーンベースが警戒態勢に入りました。非常事態。』

「帰るところが決まったようだな。」
ストレイカーは、「カギの壊された」スーツケースをマギーに渡しながら言った。
「マギー、君はどうするね?」
「お供いたしますわ、司令官。」
「よろしい。では帰ろうか。」

2台のガルウイングはもと来た道を再び疾走していった。



三人が司令部へ戻ったとき、モニターの画面いっぱいに映ったエリス中尉が2台のUFOがインターセプターによって跡形も無く追撃されたという報告をしていた。

「さあ、帰るとするか。今日は長い一日だったな。ポール。」フリーマン大佐は少し不満そうにフォスター大佐に言った。
「アレック。ボクは今夜は…その…。」
「なんだ?はっきりしないなぁ、ポール。そうか!今日はヴァージニアのところへ行くのか?彼女も今回の眠れる美女の件ではずいぶん苦労したからな。いたわってやれよ。」
白い歯を見せニンマリとしたフリーマン大佐は今度はストレイカーを誘ってきた。
「さて…と。それじゃあエド。今夜は二人でワインか?スコッチか?」
フリーマン大佐がそう司令官に言いかけたとき、ストレイカーは取り戻してきたマギーの旅行かばんを手にしていた。

「ミス・マギーは、私が預かることにした。いいね。マギー。私のところに来たまえ。」

ストレイカーの意外な答えにフリーマンとフォスターは顔を見合わせた。

「フリーマン大佐。明日朝9時からミス・マギーは作業開始だ。夜のうちに準備をしておいてくれたまえ。フォスター大佐。レイク大佐によろしく。明日はゆっくり来てもらって構わないと伝えてくれたまえ。」

そう早口に話した司令官は今度は少しゆっくり目に話しはじめた。

「ミス・マギー。シャドーのことについてひとつひとつ説明している時間が無いので、これから私のそばについていてくれたまえ。追い追い説明することになるだろう。さて、君の好物は何かな?途中で何か食べて帰ることにしよう。」

「ストレイカー、いいのか?」フリーマンはまだ懐疑的だった。
「ああ、アレック。彼女のことについては私が全面的に責任を持つということで国際惑星宇宙局の諮問委員会に承認してもらったのだからね。さ、ミス・マギー、行こうか?」

帰る途中、レストランに立ち寄ると二人は遅いディナーをとった。

そして、ストレイカーは本当に久しぶりに、マギーは初めてエドの家へ帰ったのだった。


次の日の朝、マギーはコーヒーの香りと『誰か』の鼻歌で目が覚めた。

急いで着替えて寝室のドアを開けると司令官がガウン姿でキッチンに立っていた。
「おはよう。ミス・マギー。目玉焼きがたった今、スクランブルエッグに変わったところだ。よかったかな?」
「おはようございます。司令官。」

「そうだ。ミス・マギー、アンダーグラウンド以外では私は司令官でなく専務だ。映画会社のね。…ベーコンはカリカリだよ。私の好みなんでね。」
「はぁ…、はい。」
マギーの頭の中の混乱を打ち破るかのようにトーストが2枚、勢いよくポップアップした。

「とにかく。食べてしまおう。また次に食べられるのはいつになるかわからないからね。」
「はい、専務…。」
マギーは、ストレイカーの『他の家族』について聞こうとしてやめた。
だが、彼にはその声に出さなかった質問が聞こえたようだ。

「私は10年ほど前に一度結婚したが、一方でシャドーの設立を秘密裏に進めなくてはならなくてね。とにかく忙しかったが、その理由を妻にも言うことはでき なかった。家庭を顧みないダメな夫として一年足らずで離婚してしまったよ。…息子が一人いたんだが…。このことはまたあとで話そう。さぁ、食べてしまった ら出かけるよ。」
そういってストレイカーはマギーのカップにもう一杯、コーヒーを注いだ。

シャドー本部へ向かう途中、マギーはシャドーカーの操作と装備についてその全ての説明を受けた。
「以上だ。」
そういって、ストレイカーは道端に車を止めると
「運転手の交代だ。国際免許は持っていたね。」
と、続けた。

「は、はぁ?」
「君のプロフィールは全てインプットされている。さあ、君に私の命を預けよう。」

マギーは運転席に座るとまず座席を思い切り前に引いた。
それからガルウイングのドアを閉めると確かめるようにエンジンをふかした。
車はすべるように走り出し、あっという間に「ハーリントン-ストレイカー 映画会社」の看板をすり抜け、玄関の前にぴたりと止まった。

エドもマギーもそこでフーッっとため息をついて顔を見合わせた。
「グッジョッブ、ミス・マギー。」
そして、その青い瞳でマギーの漆黒の瞳を見つめながら続けた。
「普段の通勤に使う君の車を紹介するから社員駐車場へ来たまえ。」

「君の車ですか?」
「そう。君のマイカーさ。」

ストレイカーはさっさと歩いていってしまうのでマギーはついていくのが精一杯だ。
さきほど、運転席を前にずらした分だけ彼とは「コンパス」が違うのだなあと痛感させられた。

駐車場へ着いたマギーは自分の目を疑った。
日本を発つとき空港においてきたはずの「君のマイカー」がそこにあったのだ。
「ス、ストレイカー専務、これは…?」
「夜の間に輸送機をちょっと寄り道させたんだ。車のカギを返しておこう。ゆうべのホテルの連中、本当に全部の荷物を返してくれて助かったよ。」

映画会社のロビーではフリーマンが二人を迎えた。
「アレック、ごくろう。」ストレイカーのねぎらいの言葉に大佐は
「で、どうだった?ディナーのお味は?」といたずらっぽい笑顔で答えた。

「ああ、帰る途中でレストランに寄ったよ。」
「彼女の味は?スシだったか?それともテンプラ?」
「アレック、夜勤明けだったな。早く帰りたまえ。」ストレイカーは少し迷惑そうに答えた。

「ストレイカー、長い付き合いだ。秘密はなしだぞ。」
「ああ、何もない。」

「わかったよ、エド。今日は帰るとするよ。」と、いって出口に向かいだしたフリーマンがもう一度少し戻ってくると言った。
「ミス・マギー。所属は小道具・衣装管理部だ。」
「えっ?!」

「そうか。わかったよ、アレック。あとで行ってみよう。」
それは表向きのマギーの職場だった。

「普段はこちらの身分証明書を使うことになっている。わかったね。」
ストレイカーから説明を受けると、マギーはオフィスの入り口でミス・イーランドから証明書を受け取った。

ストレイカーに付き従ってオフィスへと入っていくマギーの様子からミス・イーランドは二人の親密度が増しているのを見逃さなかった。

入り口のドアが閉まると、ストレイカーは例のシガレットケースを開かずにマギーに手渡すと言った。
「フリーマンがちゃんと仕事をしたかどうか確かめるときが来たようだ。この箱を開けて何か話してごらん。」

マギーは中味のタバコがこぼれないように気をつけながらフタを開けると「オギワラマリです。」と日本語で言ってみた。

『声紋チェック。ミス・マギーの声と認めます。』味気ないコンピューターの声が響き渡り、ガクンと足元がゆれたが、マギーはもう誰にもつかまることはなかった。

コンピューターがデータをはじき出している音がマギーを迎えた。

ここは地下深く秘密裡につくられた地球防衛組織シャドーの本部だ。

そしてストレイカー司令官のあとに続いてオフィスへ入ったマギーを理知的な美しい女性とフォスター大佐が迎えてくれた。

「ミス・マギー、レイク大佐とは?」
「初めてお目にかかります。レイク大佐。マギーと申します。」

差し出された手をレイク大佐は優しく握ると
「ヴァージニアと呼んで頂戴ね、マギー。」
そう答えた。

「では、ヴァージニア。マギーに例のファイルを。」
ストレイカーがそう促すと、ファイルを出したのはフォスターだった。
「フム、なかなかの連係プレーだ。」
そういうと司令官はそのシャドーのマークが入ったファイルの中味を点検しながら、いった。
「ミス・マギー、これが今日からの君のスケジュールだ。ヴァージニアが作成した。この通りなら2週間ということだが、10日でできるね?」
「10日ですって?」
声を上げたのはレイク大佐だった。

しかし、次に冷静なマギーの声がした。
「大丈夫です。一週間で。」

「な、なんですって?!」
マギーの『手際』を見ていないレイク大佐は信じられないといった様子だった。
そして、またなにか一言いおうとしたとき、コンピューター衛星シドの声がシャドー本部に響き渡った。
『UFOを発見。距離一千万キロ。グリーン…。』

それから4日間。

ストレイカーは一度も自宅へは戻らなかった。

マギーは毎日最初に決めたスケジュールどおりに仕事をこなしていた。
夜、家へ戻ると主(あるじ)のベッドで休み、朝はマイカーで出勤した。

5日目の朝、マギーはいつものようにベッドルームからリビングに出てくるとはっとした。

リビングのソファに主(あるじ)が服のまま眠っていたのだ。

微動だにせずぐっすりと眠るストレイカーの横顔を見つめながらこのままここで寝かせておこうか、ベッドが空いたことを伝えようかマギーは悩んでいた。

すると司令官のまぶたがわずかに動きブルーの瞳があいた。

「ミス・マギー。作業はどの位先に進んでいるかね?…そのスケジュールと比べて…。」
「えっ?」
ストレイカーは起き上がると上着を脱いでソファの背もたれにかけるともう一度聞いた。
「予定よりどの位“はかどっているか”ということだ。」
「ざっと3時間半です。」
「よろしい。では今日は1時間半ほど遅刻をしていくことになってもいいね。」
言い方は優しかったが、これは司令官としての命令に他ならなかった。

「来たまえ。君に見せたいものがある。」
「あ、でも私…。」
「大丈夫。パジャマにガウンで充分だ。」
そういうとストレイカーは寝室へと入っていった。

「さ、これだ。」
そういうとストレイカーは一番奥のクロゼットを開けた。

するとそこには古めかしいコンピューターが一台おいてあった。

「こ、これは68年製のタンブラー70EXですね。」
マギーは反射的にその名を口にした。
「そう。よくわかったね。さすがはコンピューターの女王だ。私が月に関する分析をしていた頃使っていた。あの頃はこれが最新型だった。」

マギーの漆黒の瞳がきらりと光った。
「動くんですか?」
「ああ。たぶん君なら。」
「触っても?」
「ご自由に。」

司令官の「ご自由に。」の言葉が終わるか終わらないうちにマギーは慣れた手つきでスイッチを入れるとカタカタと古いコンピューターを動かし始めた。
その様子をストレイカーは慈しむように見つめていた。

「何かデータが入ったままですね。」
「何だろう?」
「覚えていらっしゃらないのですか?」

「ああ。全て消したはずだが…。どれだね?」

「ここです。」
「ん?」
ストレイカーが古いコンピューターに顔を近づけると二人のほほが少し触れた。

「これかね?」
「は、はい…。」

「アウトプットできるかね?」
ストレイカーの青い瞳がぎょろりとマギーをにらんだ。

「やってみますか?」
「いますぐ。」
「いますぐ…。あ。アウトプット用のロール(紙)が切れていますわ。」
「そうか…。ここには置いていなかったな。」
「それでは明日のお楽しみ…ということですね。」

「う…ん…。」
ストレイカーは、がっかりした様子で彼には珍しいことだが未練がましく、スイッチを点けたり消したりした。

「あぁ、それを押したらかえってデータが取り出しにくくなってしまいますわ。えーっと、ここはこうして…。」
あわててコンピューターを制御するマギーの手と顔を交互に見ていたストレイカーは、またわざとヘンなスイッチを押した。

「これでどうかね?」

その子供のような様子を見てマギーはあきれた顔でストレイカーをにらんだ。
「エド。永遠にデータを見ることができなくなっても…。」
「そのときはコンピューターの女王にナントカしてもらうさ。」
そういってまた別のボタンを押した。

小さな古いコンピューターの前で大人が二人、朝早くからスイッチやボタンの押し合いをしているのだ。
だんだんとそれはエスカレートしていったが二人は満面の笑顔だった。

ついにストレイカーが1つのボタンを押したまま手を離さないでいるのでマギーがその手を剥がしにかかるとその手の上にまたストレイカーの手が重なった。そしてマギーがまたその上から手を乗せようとした瞬間、マギーは強い力でストレイカーの方に引き寄せられた。

「あ。」

マギーが小さい声をあげた時、彼女はストレイカーの腕の中に抱きしめられていた。
ちょっと前に感じたストレイカーのほほの感触が、今ははっきりと感じられる。
そしてそれは初めての出来事だったが、何故か懐かしい抱擁だった。

強く抱きしめられて身体が溶けてしまうのではないかと思ったマギーだったが、コンピューターの放つ音に、はっと我に返った。

「私…、そろそろ出かけないと…。」

その言葉にストレイカーは腕の力を少し弱めてマギーの顔をじっと見つめるとこう言った。

「今日は臨時休暇だ。」

「休暇ですって?!」
そう言おうとしたマギーの唇を彼の唇がふさいだ。


少しうとうとしていたマギーはリビングの電話の音で目が覚めた。
時計を見るとすでに夕方近くになっていた。
あれから何度も愛し合い、幾度となく絶頂に達した…。

はっと意識が戻った。
すると隣りで眠っていた人間がベッドからするりと抜け出して、リビングへ出て行った。

マギーもベッドから出ようとしてやめた。
なにも着ていなかったからだ。

電話を終えたストレイカーがやはりマギーと同じ姿でベッドルーム戻ってきた。

「第一防衛網が破られた。司令部へ行くよ。君は休んでいたまえ。」

「いえ。私もあとから行きます。今から行けば明日の朝までに今日の分は片付けられると思いますので。」

マギーの言葉をうなずきながら、そしてスーツを着ながら聞いていたストレイカーはもうすっかりシャドーの司令官に戻っていた。

「では、あとで。」

そう言うとガルウィングのエンジンの音を残して去っていった。

マギーも着替えるとすぐに「マイカー」であとを追った。
走りながら窓を全開にして外の風を入れた。まだ少し身体が火照っていたからだ。

「エドもこうしているかしら?」

地球が危機にさらされているというのに自分はこんなのんきなことを考えていて良いのかしら?と思いながら「ハーリントン-ストレイカー 映画会社」の社員駐車場にマイカーを止めた。

司令部へ降りていくと、さすがに皆な緊張して持ち場についていた。
非常事態を告げるレッドアラームが点いたままだ。
マギーが大遅刻をして来たことなど誰も気づいてはいなかった。

すぐに今日の分の遅れを取り戻しにかかったマギーだったが、コンピューター室の「司令部の重鎮」と呼ばれている一番古いコンピューターの前でもう2時間以上立ち往生していた。
こうなると非常事態は困ったものだ。誰もマギーを手伝うものはいなかった。

「…どうして、あなただけキーワードが違うの?…」

今日はやはりどうやっても予定より遅れる運命だったんだわ。
早いけど家に帰ってもうひとつの宿題を済ませよう。
そう考え直したマギーは、古いコンピューター用のロール紙を引っ張り出してくると、「マイカー」を飛ばして家に戻った。

そして今度は“タンブラー70EX”の前に立つと、僅かに残っていたデータをアウトプットし始めた。


ストレイカー司令官とマギーの初めての愛の営みを全て見ていた寝室の古いコンピューターの中には意外な物が残っていた。
それは10年以上も前にストレイカーが残したであろう「愛のメッセージ」だった。

 “お誕生日おめでとう、メリー。
      来年はミセス・ストレイカーと皆に呼ばれているかな?
                      君のエデイより。

マギーは、「ミセス・ストレイカー」と打たれたデータカードを見て悲しい気持ちが心の底から湧き上がってくるのを抑えることはできなかった。
彼には10年前、確かに愛した人がいたのだ。

もちろん、話は聞いていたが、それを形としてはっきり見せられるとやはり心穏やかではいられなかった。

「エディだって。」
自分が知らなかった昔のストレイカーの愛称が打たれた箇所を指ではじいたマギーは、はっとした。

「本部のコンピューターのキーワード、これかも知れない。」

マギーは、夜のロンドンを突っ走り司令部へ取って返すと「司令部の重鎮」の前にすわった。

「キーワードを入れてください。」

“エディ・ラヴス・メリー”と、インプットしてみた。

カチン!カシャカシャ…。重鎮は見事にパスワードを受け入れ、マギーは仕事をはじめることができた。

だが、マギーは心の奥がズキリと痛むのを感じていた。悲しい気持ちがさざ波のようにそこから体中に広がり嗚咽となってのどからあふれて来そうになるのだ。
ちょっとでもコンピューターを直す手を止めたらきっとこの場に泣き崩れてしまうだろうと思いながら作業を続けていた。

私はおかしい。なぜこんなことで泣いてしまうの?
パスワードは10年以上も前のことじゃない?!
司令官と私が出会うずっと前の話よ。

「誰もこんなことは覚えていないわ。」とマギーは日本語で口に出して言ってみた。

「司令部の重鎮」は古いデータを吐き出し、マギーの的確な処理に素直に答えていた。普段なら鼻歌のひとつも出るスムーズな作業だ。
新しい回路を組み込んですっかりリフレッシュした重鎮は最後にまたマギーに難問を出した。

「新しいパスワードを設定してください。」

再び“エディ・ラヴス・メリー”と入れるべきだろうか?

“マギー・ラヴス・コマンダー・S”と入れたい衝動に駆られながら、
マギーは「空白」と入れて作業を終えた。

マギーが重鎮と呼ばれているシャドー本部で一番古いコンピューターのリフレッシュ作業を終えて、リポートを書き込んでいる時、コンピューター室のドアがノックされた。

「はい。」マギーが返事をするとドクター・ジャクソンとフリーマン大佐が入ってきた。

「作業は順調かね?」
「えぇ、ジャクソン先生。最後のコンピューターで少し遅れてしまいました。」
「そう?…でもおおむね予定通りに進んでいるようだね。」
ドクター・ジャクソンとフリーマン大佐は交互にコンピューターを覗きながらあごに手を当てて言った。
「眠っていないんじゃないのか?マギー。顔色が悪いぞ。」
「あら、顔が黄色いのはデントウですわ。アレック。」
「そりゃ、デントウじゃなくて遺伝だよ、マギー。」
「あっ、失敗失敗。」

三人でしばし笑いあったあとでドクター・ジャクソンが言った。

「明日、全部の作業が終わったら医務室へ来て欲しいのです。」
「私、何か病気かしら?」

「いやいや。先日の血液検査の結果、少し貧血気味と出たのでね。注射を一本打ちたいと思っているのだよ。マギー。」

「あぁ、そうでしたか?わかりました、ドクター。わざわざ有難うございました。」

「終わったら必ずね。」
そういい残すと二人は去っていった。


明日の最終点検作業だけを残してマギーは家に帰った。

相変わらず主(あるじ)のいない部屋はしんと静まり返っていた。
「レコードでもかけようかな。」

『ニニロッソ』と書かれた古そうなLPをかけると、トランペットの音が部屋中に響き渡った。

その中でマギーは最終レポートのタイプを打ち始めた。A面からB面に裏返して少し経ったとき、突然ガルウイングのエンジンの音がして玄関先に車が一台止まったかと思うと、この家の主が帰ってきた。

「おかえりなさい。」
司令官の上着とブリーフケースを受け取ったマギーにただいまのキスをするとストレイカーは言った。
「きょう、ドクター・ジャクソンから何か言われただろう?」

「えぇ。」
「なんて?」
「貧血を治す薬を注射するって…。」

マギーのその言葉を聞いたストレイカーの表情が険しくなった。

「エド…?私、何か…。」
だが、ストレイカーは何も言わずに硬い表情のままマギーを抱きしめるのだった。
「エ…ド…。」

「明日、仕事が終わったらジャクソンのところへ行く前に、まず私のところへ報告に来たまえ。わかったね。」
「はい…。」

「決してジャクソンのところへ先に行ってはいけないよ。」
「はい…。」

その夜のストレイカーはベッドの中でも昨日と少し違っていた。
「君が私を忘れても私は君を忘れない。」
と、繰り返すのだった。

まだ夜が明け切らないうちにストレイカーはヘンダーソン長官のオフィスへ行くと言って部屋を出て行った。
新しい作戦のためにまた莫大な予算を要求することになったと言っていたが、他にも理由がありそうだった。

マギーはいつも通りに一人でシャドー本部へ「通勤」するとコンピューターを一台ずつ丁寧に点検していった。
この中のどれか一台でも不具合を起こせば人類の滅亡に繋がりかねないと思うと身の引き締まる思いがした。

点検作業は順調に進んだが、マギーはまた「シャドーの重鎮」の前でじっと動かなくなってしまった。

このコンピューターの点検を終えると全ての作業が終わる。
その前にストレイカーがシャドーに戻っているかどうか確認しておきたかったのだ。

重鎮の前でマギーが小さなため息をついた時、フォスター大佐がコンピューター室へ入ってきた。
「マギー、ドクター・ジャクソンが捜していたよ。そろそろ作業が全部終わる頃だといってね。」

「えぇ、ポール。あとこれ一台よ。古い型だから手間取ってしまって…。あと、司令官はどこにいらっしゃるか知らない?」
「司令官?彼ならヘンダーソン長官のオフィスだよ。」
「私、司令官に言われたんです。ドクター・ジャクソンのところへ行く前にまず自分のところへ来るようにって。」

「そう…。理由は聞いた?」
マギーは首を横に振った。
「じゃ、長官のところへ行ってみようか。点検は?」
「すぐに終るわ、ポール。」
言うが早いか、マギーは「重鎮」に仮のデータを打ち込むと理想の回答を得て全てを終了した。

「終わり?」
「はい…。」
「古い型で手間取るって言わなかった?」
「ワタシ、エイゴ、マチガエマシタ。」
「そう。」
フォスター大佐はニヤリと笑うと
「さ、司令官の所へ送って行くよ。」
と、ドアボーイのようにドアを開け「おじぎ」をした。

見覚えのあるガルウィングの隣りにフォスターは車を止めた。

彼は車にマギーを残して行くと、長官の秘書に司令官に会いたいと伝えた。
まもなく少し疲れた様子の司令官が会議室から出てきた。

「フォスター、何かね?わざわざ来るとは…。」
「司令官に会いたいという人を連れてきたんですよ。エド。車で待っています。」

ストレイカーが外へ出て行ったのと同時に長官が出てきて言った。
「フォスター、ストレイカーをわざわざ呼び出した理由を言え。」
「ミス・マギーが全ての作業を終えたそうです。」

「ふん。そうか。で、もう彼女の記憶を無くす処置はしたんだろうな。」
「もうすぐジャクソンが注射をするでしょう。」
「まだか?!何を手間取っているんだ?」

「長官、あなたは一時でも愛した人の記憶が失われてしまうとしたらどうしますか?」
「愛した人の記憶だと?ふん。確か君は、月の石を拾ってる民間人の女やら、UFOに兄貴を誘拐された牧場の妹やら…いろいろとあったようだが、今度は誰の記憶が…?ん?ま、まさか…。あの生意気な中国人…?!」
「そうです。」
「ふん!君もまた物好きな…。」
「僕じゃありません。」
「ん?じゃあ誰だ。その物好きは?」
「……。」
フォスターは黙ったままだ。

「おいっ!フォスター!ま、まさかストレイカーが…?!」


フォスター・カーの中でマギーはこれからのことを考えていた。
すると司令官が窓をノックした。

マギーがガルウィングのドアを開けると、すばやく運転席に滑り込んだ。
「マギー、君に話しておきたいことがある。」
ストレイカーはそう切り出した。
だが、意外にもマギーの返事は
「私、忘れませんから。」だった。

「き、聞いたのか?フォスターから。」
「いえ。彼から聞いたのは彼の昔のコイバナですわ。ムーンベースとホットラインを結んだとか。」

「そうか…。」
「エド、昨夜から悩んでいたのは、このことだったのね。」
「あぁ…。」

ストレイカーは車の窓を開けるとタバコを取り出して一息ついた。
「だが、もう策は打ってある。フォスターと司令部へ帰ってドクター・ジャクソンの処置を受けたまえ。」
「えっ?!」
「私を信じてくれるね?」
マギーを見つめるブルーの瞳にうそはなかった。

「わかりました。司令官。」
ストレイカーは車を出ると、後ろを振り向くことなくオフィースへと戻っていった。

入れ替わりにフォスターが出てきて二人はシャドー司令部へと戻っていった。

マギーは医務室の長いすに横になると、ドクター・ジャクソンから左腕に注射を受けた。



マギーは電話の音で目が覚めた。
だが、出る前にそれは切れてしまった。

窓のカーテンは閉められていたが、隙間から陽の光が射していた。

頭がまだぼんやりとしていたが、自分が今いる場所が自宅でないことはわかった。
カーテンを開けると外の景色からここが超高層ビルの上のほうだということがわかった。

『ロイヤル・グランド プリンセス・ホテル?ロンドン』

豪華な装飾を施した鏡台の前においてあるメモパッドにはそう印刷されていた。
「そっか。ここはイギリスのロンドンか。」

シングルルームではあったが、天蓋付きのゴージャスなダブルベッドに高級な調度品が並んでいる豪華な部屋だった。

そうだ、確かコンピューターの不具合の調整とリカバリーを依頼されていたのよねぇ。
「え?っと。」

マギーは、ブリーフケースに入っている書類を抜き出して見た。

「『ハーリントン-ストレイカー 映画会社』か。…エスタブリッシュ1970年。ふっ、10年もたっていたら古くなって当然よね。なになに『ご来社の際は エド・ストレイカー専務に必ず面会してください。』か。どんなジイ様かしら?お金持ちらしいけど。話のわかる人だといいなぁ。」

シャワーを浴びて、支度を整えるとマギーは映画会社へと向かっていった。

(THE END)


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2009年 07月14日 09時52分
1980年。人類はすでに地球防衛組織シャドーを結成していた。そのシャドーに日本人女性のコンピューター技師が招かれた。ストレイカー司令官と彼女はお互いに惹かれあうものを感じるのであった。
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